災害時の話

ご存知の方も多いと思いますが、2018年9月・北海道で大地震が起きました。 私が住んでいたところは震度4程度で済みましたが、それはもうびっくりな規模で停電しました。 電気どころか流通が止まるわガソリンスタンドも閉じるわお店はすっからかんになるわ、数日間は本当に非日常だったのを覚えています その時の経験を元にAmazonを駆使して災害対策グッズを揃えたのですが、実際経験しないと何が必要かよくわかんないんですよね。 ってことで、一人暮らし歴4年ちょっとの私が「実際に災害を経験した上でどんなものを備えているか」を紹介します。 一人暮らしが災害や停電に備えて置いておきたいもの 一人暮らしで災害に対する備えをきっちりやっている……なんて人は結構少ないかもしれないんですが、絶対に備えておくに越したことはないです 実際に大きい災害に遭遇したことがないとあまり実感が湧きませんが、いざ遭遇すると「この先どうなるんだろう？」とか「街中全部めちゃくちゃになっちゃうんじゃないか」みたいな気持ちになります。 そんな中でも、ある程度しっかり備えがあるだけで気持ち的にも生活的にも圧倒的に楽になるので、この記事を参考にぜひ揃えてみてください。 現金 意外と盲点 停電時はクレカ含め電子決済全般使えないATMも動かないのでお金が引き出せない最低5000円くらいでいいから手元に置いておきたい ぱつこ停電したとき現金しか使えなくて困った思い出……。 これは長時間停電を経験した人ならよくわかるはず 「店の端末は動いても通信できなくて使えないんです……」ってコンビニで言われました 数千円でも手元にあるとそれだけで助かるはず。釣り銭切れも起こり得るので、万札じゃなくて千円札と小銭を用意しておくのがベスト。 カセットコンロとガス ガスの取り扱いに注意して使おう 災害時、ガスの復旧は遅いらしい停電時でも関係なく使えるのが◎ガス1本で1時間程度使える ぱつこ iwataniのコンロは長年使ってるけどコンパクトでおすすめ 停電したとき本当に役立つのがコレ！炊飯器がなくても直火なら15分くらいで米が炊けます ガスの使用期限は7年なので、常に6本くらいでローリングストックするのがおすすめ。本体は10年で買い替えましょう モバイルバッテリー ちゃんと充電してる？ 災害に停電は急に起きるので絶対に用意すべき充電忘れも普通にあるので2つ以上あると良しケーブルも忘れずに用意しておこう ぱつこシリコンパワーはきちんとしたメーカーだし、安くて軽くて日常使いにもよくてコスパ◎ 実際に地震で停電したとき「モバイルバッテリーなんて持ってないよ！」とか「停電すると思ってなくて充電してなかった！」なんて人がたくさん居ました スマホやタブレット端末はもちろん、USBで充電できるLEDランタンなんかの動力源にもなります。 一人暮らしで真っ暗な中無音で過ごすのって、本当に心が荒むからね……思ったより結構大切なんですよ…… Q.ソーラーパネル付きモバイルバッテリーってどうなの？ 正直なところ、小さいものは晴天の日に丸一日放置したところで全体の半分すら充電されないんです このクラスになってやっと少し使い物になるレベル。 ぱつこ実際にキャンプで何度か使ったけど、これでも曇ってるとあまり充電されないかも それでもあるだけで気持ちが楽なので、余裕がある人は買っておいてもいいかも。 Q.容量が多いものを置いておきたいんだけどおすすめは？ .AnkerとかCheeroとか、しっかりしたメーカーのものから選ぶのがおすすめ。 大容量なのに安い！と思ってよくわからないメーカーのを買ったら全然充電が持たない……なんていうの、ありがち。 ガジェット好きの間でもおなじみのAnkerから出てるこのモバイルバッテリーなら、MacBookも余裕で満充電できるほどの大容量&amp;高出力。 ちなみに私が購入したのはこっち ずっとこれを使っているんですが、スマホやタブレットを立てかける場所もついているので充電しながら手放しで動画を見られます。 使い慣れた痛み止めや常用している薬 いざ無いと結構困る 自分の体に合ったものを用意しておく使用期限には要注意（うっかりしてると切れてる） いつどんな時でも唐突に襲ってくるのが頭痛や胃痛。 大きい地震がきたとき、「次いつ大きい地震が来るんだ……？」なんて緊張と寝不足で頭痛を起こしました。つらい。 いざというときに切らしてると本当に辛いので、なるべく使い慣れた薬を常備しておきましょう。 衛生用品・ハンカチとマスク バラバラに買うのめんどい人におすすめ 100均で一式そろえても◎絆創膏やハンカチなど一式揃ったセットを買ってもよし普段持ち歩いてるのと別にあるとおすすめ 絆創膏とかハンカチとかティッシュとか、いざというとき手元にない率高め。 普段持ち歩いてたとしても何かあったときに手元にないと意味がないので、それ専用のものを用意しておくのが吉。 無印の「いつものもしも携帯セット」はまるっと全部入っているので、揃えるのがめんどくさい人におすすめです。 養生テープ&amp;ガムテープ 布ガムのほうが粘着力&amp;強度が高いよ どこでも売ってるからとりあえず買っておこう紙ガムテープより布ガムテープがおすすめ補修にも固定にも使える ぱつこ一人暮らしだと色々手伝ってくれる人がいないからテープに手伝ってもらおう……。 養生テープは食器棚や冷蔵庫の扉を固定しておくのに使えるし、布ガムテープも壊れた家具などの補修に使えます 実際大地震が起きたとき、食器棚を養生テープで固定してました。いつまた余震があるかわからないですからね……。 お値段は少し高めだけど、防災バッグに入れても邪魔にならない布テープもあるよ。見た目もかわいい。 ポリ袋 耐熱性のあるものを選ぼう 皿にかぶせて使えば皿が汚れずに使える手袋代わりにもなるしゴミもまとめられるアイラップなら耐熱性があるので湯煎ができる 耐熱性のある食品用ポリ袋を使えば、災害時でも湯煎で米が炊けるって知ってました？私は知らなかった……。 https://twitter.com/MPD_bousai/status/1087505367800590338?s=20&amp;t=FxPoI4vXGOJwQIwEqc4BWA 鍋で直に炊いてもいいけど洗い物で水を消費するので、袋を使って調理するのが◎ お値段も結構安いので私はアイラップを常備してます。普段は肉を漬け込んだり漬物を作ったりするときに使ってるよ https://twitter.com/i_wrap_official/status/1565101786884476928?s=20&amp;t=lPpdcPda7epZZFD4-FytjA どのポリ袋でも湯煎調理できるわけじゃないのは覚えておこう いぬ鍋底に袋がつくと溶けるので、下に耐熱皿をひくか割り箸などで上を挟んで浮かせて湯煎してね 手提げタイプも常備しておいた方がいいです 取手付きの袋は、靴にかぶせて防水したり臭うものを封じ込めたりできるので、できれば用意しておくといいかも。 コンビニの袋とかでも良し。水を運んだり溜めておくのにも使えます 懐中電灯・LEDランタン わんわん 部屋が暗いと危険な上に孤独感がすごいスマホのLEDも役立つけど充電はするべきなので、LEDランタンはいい選択肢になるモバイルバッテリーから給電できる ぱつこ大きめの地震が起きたときは特に、一人で暗闇にいると心が荒んでいくので注意…… 夜電気がない不便さ、思った以上。あと単純に災害時の暗闇は色々と危険です このLEDランタンは明るさと色が自由に変えられる上に、充電しながらでも使えるのが◎ マグネットでくっつけたりカラビナで吊るしたりもできるし、6畳くらいならしっかり照らせます。ちなみに防水です。 レビューも書いてるよ https://www.ptkabe.net/entry/aukeyled 乾電池式のものがほしい人はこれ。小さいのに明るく（使う電池によるけど）30時間とか持ちます いぬ電池が腐食してないかどうかは定期的に見ておこうね 生理用品 普段から多めに買っておくもよし いざというとき手元にないと本当に困る清潔なので止血するのにも使える ぱつこ実際にやったことはないけれど、出血した際にガーゼの代わりに使うこともできるらしいよ 多めに買っておくのはもちろん、別途買って防災カバンに入れておくもよし。 気がついたらストックがない！みたいなことありませんか？私はよくある。そして平常時でもかなりあせる。 デザインがシックだと避難所に行くことになっても持ち出しやすいのでおすすめ。 乾電池 見落としがち 意外なところで電池が必要になること多め災害時はどこも売り切れてる 自宅のコンロとか（ガスでも動力源が単一電池の場合多め）懐中電灯とか意外と色々なところで使うのが電池。 今は充電式のものが多いけど、乾電池は停電したとき貴重な動力源になります ぱつこライブのグッズで買ったペンライトとか電池があれば動くし、災害時それに救われた人をよく見ます 電池を捨てるのがめんどくさいとかそこまで使わないって人は充電池でもよさげ。足りなければ単品を追加すれば切らさずに使えるはず。 災害時、必須ではないけどあると便利なもの 必須じゃないけどあると便利だよねってモノもあるよね。 備えあれば憂なしなんだけど一人で全部用意しておくのってお金もかかるし、とりあえず必要に合わせておいて備えておきましょう。 実際備えている身としては「これ使わないなぁ」なんて思う日々なのですが、それでいいんです。災害が来ないことが一番幸せなので……。 耳栓 相部屋の宿とかでもたまに売ってる 他人のいびきや行動音などを遮ってくれるやつノイキャンイヤホンと違って電気がいらない 仮に避難所へ行くことになった場合にあると便利なのがコレ。 大人数で一箇所で寝ると確実に音が気になります。いびきとか。 ノイキャンイヤホンでよくない？って思うかもしれないけど独立型イヤホンって結構無くなりませんか？これだと寝てる最中に無くしても痛くも痒くもない値段なので持っておいて損はないはず ぱつこ赤の他人に行動ペースを乱されるのって想像以上にストレスが溜まるよ…… ドライシャンプー 暑い季節のリフレッシュにも 髪の毛のベタつきとニオイを抑えてくれるリフレッシュとして普段からも使いやすい 体はボディシートや少量の水でも拭けるからいいかもしれないけど、髪の毛はシャンプーを使わなかろうとも結構な水の量を必要とします それを考えるとドライシャンプーはあって損はないよね。髪の毛を洗えないって臭うどころか自分も不快になります 持ち運びに便利なシートタイプもあるので、日常的に外でも使いたい人にはこっちがおすすめ。 ぱつこキャンプでよく使うけど本当にスッキリするよ！ 乾電池式ラジオ 意外と使える 停電したりネット回線がなくても使える乾電池で動く上、スピーカーもイヤホンも使える 今どきラジオ……？なんて思うかもしれないけど、ネット回線が使えなかったり停電した時の情報源はラジオが圧倒的に便利。 停電したとき、もちろんWi-Fiは使えずスマホの回線も徐々に途切れていきました そんな中で便利なのは圧倒的に乾電池式ラジオなんです。 充電できなくても聴けるし、ラジオ局は停電しても非常電源装置が作動するのでなかなか途切れません。tt ぱつこ結構小さめなのにスピーカーもパワフルで、イヤホンも使えるよ 災害時に何も情報がないとびっくりするほど不安になります。一人だとやることも無くなるし尚更かもしれない…… カイロ 災害が起きると暖房器具が使えなくなる安価なので寒いときに使ってストックすればOK ぱつこ思ったよりも暖かさが長持ちするよ カイロの暖かさを侮ってはいけない……首の下（というか肩甲骨あたり）と腰あたりに貼るとそれだけでかなり暖かいです 北の方に住んでる人は置いておいた方がいいかも。外でも使えるし。 仮に冬避難しなければいけないってなったら避難所が暖かい保証はないし、停電して家で過ごさなければいけない場合ストーブがつかなくて地獄を見ます 毛布 1枚は用意しておいた方がいい 少し大きめで厚手のがあると良い大きめの災害等で混乱している場合支給されない可能性もある 停電した時はもちろん、避難することになったら重宝するはず。 避難したことがある人に聞きましたが毛布が足りないとか床に何か敷いても寒いとか、災害時は混乱が多いので自分で用意しなければいけないことも多いのです…… 私は普段使わない厚手の毛布を防災カバンに突っ込んでます。 ぱつこちなみにこの類の話は災害の体験談をまとめたサイトにも結構書かれてたよ サバイバルツール あると便利だよねってかんじ いざというとき工具や刃物が手元にないと困る場面も爪切りやトゥースピックなどかゆいところに手が届くものも いざ無いと結構困るのがハサミ・ドライバーあたり。かといっていちいち全部用意してられないので、アウトドアとかで使うようなツールをカバンに入れておくと便利。 ビクトリノックスが有名どころなんですが、小さいツールだと2,200円で購入できます。ナイフとかハサミとかピンセットとか、痒いところに手が届くツールが詰まってます。 ポータブル電源 停電時にめちゃくちゃ役立つ USB電源だけじゃなくコンセントも使えるスマホが10回以上充電できる 大規模停電があってから購入した人も多いであろうポータブル電源。 以前よりかなり価格も抑えられていたりサイズの小さいものが増えたおかげで、だいぶ手を出しやすくなりました。 基本的に停電というものはおおよそ3日以内にほぼ解消されているパターンが多いらしいんですよね。ということは一人暮らしならそこまで大容量じゃなくても問題ないはず。 そんなにいらなくない？って人はこっちもおすすめ。 折りたたみスリッパ 折りたたんで持ち歩ける便利さ 避難所とかで重宝するし、災害が起きた場合家の中でも履ける（ガラスが飛び散ってたりすると危ない）コンパクトに収まって旅行時にも持っていける 家の中でスリッパを履く習慣がない人、スリッパは用意しておくのが吉。 避難所でも使えるし、災害で家の中がめちゃめちゃになった時に破片なんかを踏まなくて済みます。 ガラスが飛び散ったときに踏んだらめちゃくちゃ危険なので、用意しておいて損はないです。旅行とかにも使える。 携帯トイレ 災害時、トイレに困る機会が結構あるはず 水が流れなくても使えるトイレ15年も保存がきくので急いで使う必要がない 災害時、水が流れないことも結構あるはず。 マンションだと特に「水が上がってこない……」なんてことになりがち。断水はもちろん、停電するとポンプが作動せず水が上がってこないみたいなパターンもよく聞きます。 どこにトイレするの？みたいな状況になると処理も困るし、行けないと体にもめちゃくちゃ悪いので注意……。 レジャーシート 1枚あるだけで結構活用できるはず 避難する際、下に敷くものとして使える床から伝わる寒さ、実は結構でかい 体験談を色々見ていると「避難所の床が冷たくて寝られない」みたいな話をよく見ますが、床から伝わる冷たさは結構しんどいです。北海道に住んでるとよくわかります。 これは表面が起毛なのでビニールの冷たさも伝わらなくて、秋冬でも余裕で使えます。 いろいろな場面で使いやすいですし、コンパクトに畳めるのでカバンに入れておくのがベスト。 ウォータージャグ 見た目もおしゃれだよね ポリタンクと違ってコンパクトに折り畳める7Lも入る持ち歩きやすいので給水所から持って帰りやすい 水を溜めておくだけではなくて、給水所に水を汲みにいくのにも使えるのがこれ。 その上、蛇口が付いているのでひねるだけで水が出せちゃうんです。 折りたたんで置いておけるので場所も取らないし、2つあれば色々使っても3日は持つはず！ キャンプ道具は災害時役に立つ そう、キャンプ道具って実は災害時にかなり役立つんです 「こんな備えがあればいいのに……」みたいなもの、キャンプギアから探すと意外と見つかる場合が多いです。 例えば固形燃料。コンロと違って消火せず燃やし切れるところがポイントで、うっかり火を消し忘れることもないのがいいところ。 固形燃料って1つで20分間燃えて、さらに燃え尽きてくれるのでこれ1つでお米が炊けてしまうんです。 ぱつこお店で出てくる小さい釜飯とかの燃料になってる青いやつ（伝わりにくい） こういった固形燃料の五徳とメスティンを用意すれば簡単に米が炊けます。 オールアルマイト加工がされているとご飯を炊いてもくっつきにくいのでおすすめ。飯盒よりもストレスなく一人分のご飯が炊けるのが嬉しいところ。 メスティンは日常的にも活用できる上に全然かさばらないので、1つあっても損はないと思います。いや、むしろ得。 こんな感じで使えるものが結構あるので、コンパクトでかさばらないものを探したいならキャンプ道具から探してみましょう。 まとめ 大地震が起きて停電したとき、まさか本当にこんなことが起こるなんて……なんて思いました。 あたりは真っ暗になり食べ物も飲み物も買えず、人がみんなパニックになってたあの光景はいまだに忘れられません。 一人だと助けてくれる人が近くにいないことも多々あるので、必要なものを見極めてきちんと備えておきましょう。

被災した一人暮らし女が体験を元に地震・災害の備えるべきものを解説します